継承されてきた銀座魂
日本を代表する繁華街として今なお、変化を続ける東京・銀座。そこには、明治時代から続く「お客さまがあってこそ銀座がある」という街づくり精神、銀座の未来を先見的に捉える眼、そして街の人たちの結束力があります。 今号は「全銀座会」、「銀座通連合会」、「銀座デザイン協議会」などを通して、古いものを大切にしながらも新しいものに挑戦する繁華街、東京・銀座を特集しました。
街づくりのシステム
銀座には「全銀座会」、「銀座通連合会」、「銀座デザイン協議会」などのさまざまな組織があります。新たな建築物をつくる時は、「銀座デザイン協議会」を通して地元の人たちの合意を求めるシステムをつくりました。つまり2006年には、新しくつくるすべての建物は、建物の高さや駐車場の容積など銀座独自のルールにのっとってつくられているかどうか審査され、合意を得てから区の確認申請にまわるという仕組みが法令化されました。 2008年には、街づくりの経緯や地区計画の説明、エリアや通りの説明、“銀座らしさ”の考え方などをまとめた冊子、『銀座デザインルール』が「銀座街づくり会議」から発行されました。協議型街づくりに向かって、皆さんが共通の認識を持って街づくりに取り組んでいます。
「和光本館」の時計塔
銀座のシンボルである「和光本館」の時計塔は、2008年11月にリニューアルオープンしました。改修にあたっては、高層ビルへの建て替えの声もあった中で、「和光本館」は最終的にはリニューアルすることを選択しました。銀座のシンボルとして70年以上も親しまれてきた時計塔の景観を重視し、「外観を一切変えずに次代に継承することが使命と考えた」と語っています。
スワロフスキー銀座店舗デザイン:吉岡徳仁デザイン事務所
世界初の旗艦店として銀座通りにオープンしました。ステンレススチール製ミラーのファサードに銀座の街の風景を映し込み、さまざまな表情を見せるという最先端のデザインが光ります。
ニコラス・G・ハイエック センター設計:坂茂建築設計
1階をパブリックな散歩道として開放し、そこに7つのブランドのガラスのショールームを配し、それがエレベータとなって各ショップに直結するというユニークな構成です。銀座に不足している緑と水を補うため、1〜13階の壁一面を緑化して銀座に潤いを与えようとした、画期的な試みも注目されています。ちなみに、2009年の日本建築学会賞に選ばれました。(写真:平井宏行)
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