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INAX REPORT

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続々モダニズムの軌跡
特集2

伊丹 潤×古谷誠章

 
伊丹潤氏(右)×古谷誠章氏

建築は大地から生まれるものだ。

 1996年に始まった特集「モダニズムの軌跡」の続編が、新たに「続々モダニズムの軌跡」として始まりました。建築家・古谷誠章氏を聞き手に、今なお時代を導く人として建築界で活躍する建築家にスポットを当てた、ロングインタビューです。
 今回のゲストは伊丹潤氏です。1968年に伊丹潤建築研究所を設立し、現在は済州島のプロジェクトを始め、韓国で大ブレークしています。アートから建築を発想するという独自の作風を持つ伊丹氏の1980年代から2000年に至るまでの作品の足跡を辿りながらお話を伺いました。


写真上:伊丹潤氏(右)と古谷誠章氏

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横浜風の塔
八代市立博物館・未来の森ミュージアム

対談

伊丹  最近、僕はフランク・ロイド・ライトの作品を見て実感したんです。今までにももちろんライトの作品は見ているんですが、たまたまサンフランシスコのシビックセンター(マリン郡庁舎)を見る機会があったんです。小さな丘2つに抱き込まれるように建っている建物を見て、僕はフランク・ロイド・ライトが分かったような気がした。例えば、僕はどんなにお腹が空いていても、ラーメンを食うよりは、帝国ホテルでコーヒーを飲むことが僕の生き様だった。ライトの作品に出合わなかったら、僕は建築を辞めていたんじゃないかと思う。
古谷  そうなんですか? やっぱり機能性よりは精神的?
伊丹  シビックセンターにじかに触れて、「建築は、大地から生まれるものである」という言葉に出合った感じがしました。それは温故知新じゃないですけど、オリジナルとはどういうものか、インターナショナルとはどういうものか。漠然と自分なりに考えていることは、その地域の固有なコンテクスト抜きに、そこのエッセンスのみを出して、それを形態にする…、それだけではオリジナリティになり得ない。つまり、「インターナショナル的な真のオリジナリティは何か」を20年間考えに考え続けてきて、やっと気がついたのは、やはり大事なことは、その地域の固有な文化から立ち現れる思想以外にはあまり意味をなさないし、固有な独特なるものから、いかに近代を凌駕して現代にリアリティとして持ち込めるかなんですね。最近の僕はますます日本の建築家、スターといわれている建築家たちと、距離を感じている。たぶん、違和感だと思いますが…。

本論 建築史家|倉方俊輔氏
コラム 建築家|松原秀範氏
コラム 建築家|三橋まり氏

左写真上から:「ゲストハウス PODO HOTEL」(写真:伊丹潤・アーキテクツ)、「墨の家II」

   

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