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INAX REPORT

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世界のタイル事典

デルフトタイル

住まいに登場したオランダのタイル

 今号は、17〜18世紀頃にオランダでつくられヨーロッパ各地に波及し、“ブルー&ホワイト”として大流行した「デルフトタイル」です。中国の青花磁器の影響を受けたこのタイルは、錫釉で白くした白地の上にコバルトブルーで絵付けされ、図柄は動物や人物、風景の他に、兵士や船など世相を反映した絵も多く見られます。“コーナー・モチーフ”と呼ばれる四隅に描かれた模様と中央に描かれた主題の構成は、オランダタイルの特徴といわれています。浸水対策や拭き掃除の効率の良さから、住宅には欠かせない建材として現在に至っても大活躍しています。

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Desgin+Technique

北面外観
エントランスの壁面をグリーンガーデン側から見る
女子トイレ

「SIA豊洲プライムスクエア」
設計:清水建設

 都心に程近く大規模な開発が進むまち、豊洲の中心地区に建つ、商業店舗とオフィスを兼ね備えた複合施設です。豊洲5丁目地区は、既存市街地の生活環境の維持と開発の調和を目指して地区計画が制定され、この建物は地区計画制定後の第1号プロジェクトとして注目を集めています。建物の敷地内には公開空地としてグリーンガーデンを設け、緑あふれる広場が地域環境を潤す役割を果たすことを意図しました。また、それぞれ対峙する環境に合わせるため4面異なるファサードとし、なかでも南東側は隣接する既存マンションに配慮した壁面構成をしています。地域環境の向上に寄与すると共に、事業性のある計画にすることが大きな命題であったと設計者は語っています。

 エントランスホールの大壁面には、INAXのテラコッタルーバーが採用されています。不等辺三角形のテラコッタルーバーを芯材を中心に一つひとつを回転・反転させながら開口率と照度を調整し、壁面に固定していきました。さまざまなパターンで取り付けたテラコッタルーバーに照明や自然光があたることによって、テラコッタの大壁面そのものが発光しているかのように、まち並みに豊かな表情を見せています。

 基準階トイレはセンターコアから外側に突き出た配置とし、自然光を最大限に採り入れた空間となっています。白い天井や壁を間接的に照らし、明るさを確保。天井や壁では自然光と人工光が混ざり合い、トイレ空間全体が柔らかく変化します。また、洗面カウンターと壁面を面一(つらいち)で納めたり、どこにも影が出ないディテールや照明計画など、設計・施工の仕事だからこそ可能になった、建築と一体化したきめの細かい納まりを実現しています。ここではINAXの洗面台が採用され、その接合部もミニマムに納められ、すっきりとしたトイレ空間となっています。

●INAX使用商品●エントランス|テラコッタルーバー:TL-11/150×70/E0096-21(不等辺三角形形状ルーバー)||基準階男子・女子トイレ|大便器:C-24PRCN、シャワートイレ:CW-P22M(F)-TUC、小便器:U-406RCD、洗面器:L-533、自動水栓:AM-97K(100V)||基準階多目的トイレ|大便器:C-22PURC、シャワートイレ:CW-E55-CK、洗面器:L-275、自動水栓:EHMNCA3S4-AM123C(100V)、手洗器:AWL-71UAM(P)、汚物流し:S-203U

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House & Home

東面全景
脱衣室の洗面台

「砦の家」
設計:日置拓人+南の島工房

 鎌倉の閑静な住宅地に建つ、老夫婦の終の棲家です。竹林に隣接する東側のファサードを特徴的な屏風のようなデザインとし、絶えず変化する風景に呼応するよう設計されています。そして、年月がたつと次第に表情を表す無数の赤や灰色の色土を壁にちりばめています。時間と共に生き生きとした空間が生まれるように設計された魅力的な住宅です。

 この住宅の洗面台は、設計者が製作した家具に石板を置き、INAXの「サティス洗面器」を組み合わせています。これは据え置き型の洗面器だからこそできたコンビネーションで、きっちりとした職人の技と手づくりが並ぶ空間は、住宅だからこそできる形ではないか、と設計者は語っています。

●INAX使用商品●浴室|浴槽:グラスティN浴槽 ABN-1400/G83、壁タイル:アコルディM ADM-155M/201,281、床タイル:アコルディM ADM-155M/281、水栓金具:BF-7146T||脱衣室|洗面器:サティス洗面器 GL-533/BW1、水栓金具一式:LF-53-E340S(SC)

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TOPICS

実証試験の様子

都市環境問題の解決を目指して─新環境素材「保水セラミックス」を開発中

 INAXでは、ヒートアイランド現象やゲリラ豪雨などの都市環境問題の対策に取り組む中で、新環境素材「保水セラミックス」の開発を進めています。「保水セラミックス」は窯業廃土を主原料とし、耐久性・耐候性に優れ、保水率60%以上という高い保水性能と蒸発性能を併せ持った新素材です。ビルの屋上などに設置することによって、雨の日は雨水を吸収し、大雨が下水道や河川に一気に流出することを抑制。晴天時は蒸発して、ビルと都市の温度上昇を緩和します。2010年8月から東京都内の屋上で実証試験を行っていますが、今後、その効果を確認しながら、実用化を目指していきます。

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