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INAX REPORT

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世界のタイル事典

染付草花文本業敷瓦

日本のタイルの曙─寺院の敷瓦から瀬戸の本業敷瓦まで

 今号は鎌倉時代から明治時代にかけてつくられた、日本のタイルを紹介します。日本では、中国の建築様式に基づいて建てられた寺院建築で初めてタイルが用いられ、鎌倉時代以降の禅宗寺院の本堂には、瓦色の釉薬の掛かったタイルが敷き詰められました。このタイルは“敷瓦(しきがわら)”と呼ばれ、床タイルの原形と考えられています。明治時代に入ると、ヨーロッパから輸入されたタイルの影響を受け、日本各地のやきもの産地でタイル制作が始まります。特に瀬戸では、陶器質の材料で手づくりされた“本業敷瓦”と呼ばれるタイルが制作され、日本で最初の本格的なタイルとして、建物の水まわりの壁や床に張られ、活躍しました。
 写真は本業敷瓦です。当時、日本で流行していた白地に青の文様が入った染付技法で描かれています。

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Design+Technique

南面全景
PCa折板構造のホール

「昭和学院 伊藤記念ホール」
設計:日建設計
 学院の創立者を記念した「伊藤記念ホール」は、幼稚園児から短大生まで利用できる、学内の文化的な施設として建てられました。敷地内には、初代理事長の邸宅を曵き家し、改修を行った「創立記念館」も隣接して建っています。
 風致地区の指定を受ける敷地であることから高さ制限を受けるため、PCa折板構造の梁を意匠としてあらわしにし、最大限の高さを確保。折板スリット内には照明を組み込み、内部をメンテナンス・スペースにするなど、構造体とデザインが一体に設計されています。
 「素材の持つ表情が子どもの原風景に大きな影響を与えるのではないか…」と設計者。だからこそ、「内外装には素材そのものをダイレクトに表現することを第一に考えた」と語っています。そのため、外壁にはINAXブランドのタイルが採用されていますが、タイル焼成時に起きる微妙な“ねじれ”や“そり”などもそのまま活かし、工業製品とは異なる豊かな表情を醸し出しています。
 2011年には、「創立記念館」が登録有形文化財に指定され、今では、「伊藤記念ホール」と「創立記念館」合わせて、学園のシンボルとして親しまれています。

●INAX使用商品●外壁・内壁|タイル:FC-11/Y080513101/276×60×15||外構床|タイル:CB-210T/10

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House&Home

リビングからダイニング方向を見る
浴室

「Roof on the Hill」

設計:竹口健太郎+山本麻子/アルファヴィル
 この住宅は、敷地のなだらかな斜面を活かすことをテーマに設計されています。まず、約3×3mの寝室、子供部屋、水まわりに壁を巡らせ、残りの部分を一体となったダイニング、リビング、和室として配置。その上に2段のハイサイドライトを持つノコギリ状の屋根を載せています。室内は90度に交わる部屋と45度方向に広がる天井が重なり、立つ位置によって思いがけない景色が広がっています。さらにハイサイドライトによって平屋でも明るく、合間から落ちる光の影が白い壁にくっきりと映り、スタイリッシュな印象を与えています。
 浴室にはINAXブランドのタイルとバスタブが採用されています。白色で統一し、清潔感のある空間を実現しています。

●INAX使用商品●浴室|浴槽:グラスティN浴槽 ABN-1300/W91、床タイル:サーモタイル クォーツ IFT-200/QZ-31

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House&Home

リビング・ダイニング
トイレ倉庫

「フトコロのある家」

設計:水石浩太建築設計室
 夫婦と子ども2人、犬2匹、猫3匹のためにつくられた南北に細長い住宅です。将来、東西方向は隣家が迫ることが予想されたため、南北方向の南側に、風と視線が抜けるよう、玄関を兼ねた大きなテラス土間を設けて内外の連続感をつくり出しています。一方、東西方向は短辺方向に両端で600mmの最低限の耐力小壁を連続させ、閉鎖的になることを防いでいます。小壁によって生じたフトコロ部分は、カーテンで閉じたり開いたりしながら、収納やペットの居場所として機能しています。なかでも、“トイレ倉庫”と名づけられた2階のフトコロ部分には、「サティス」が採用され、隣りに作業台を設けたことで、便器がインテリアのひとつとして活躍しています。「カーテンが生活を透かしながらも、ものやペットと共存できる、文字どおり“フトコロの深い家”になったのではないか」と設計者は語っています。

●INAX使用商品●トイレ倉庫|便器:サティス D-S414AS/BW1

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TOPICS

展示風景

「窯のある広場・資料館」展示リニューアル─土管の産業展示を新設

 「INAXライブミュージアム」のグランドオープン5周年記念事業のひとつとして、「窯のある広場・資料館」の展示をリニューアルしました。この資料館では、地元の人のために地域の産業文化を保存し、公開していますが、今回は、“土管”をテーマに、日本の都市や農業の近代化を支えた土管製造の様子、常滑のやきもの産業の発展の歴史などを紹介しています。この常設展示を通じて、土管が果たした役割の大きさを知っていただくと共に、土管を産業化した常滑の人たちの知恵や工夫の数々を知っていただく企画です。

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