[本論]石田潤一郎
[作品]大阪倶楽部|日本橋野村ビル|大阪ガスビル
[ドキュメント・ファイル]
安井武雄はエキゾチックな様式、アール・デコ風の近代性を巧みにバランスさせ、独自で多様なスタイルを展開した建築家です。他人の真似をするのが絶対に嫌だったという安井は、レンガ造の大規模建築をこなす能力が求められていた時代に、卒業設計であえて木造住宅を選び、周囲を驚かせたといいます。卒業後は南満州鉄道に入社し、10年間、中国で設計活動を行います。帰国後、西日本最大規模の建築事務所であった片岡建築事務所に入社、大正13年(1924)には安井武雄建築事務所を開設します。実業家・野村徳七らの支援を得て、オフィスビルなど数多くの作品を残しました。
自分の個性を発揮し、時代をリードした安井武雄の人間性を見据えながら、3作品を中心に安井武雄建築の本質に迫ります。