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街の変貌〈青山・表参道〉

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青山・表参道の30年

街の変貌〈青山・表参道〉

ファッションストリートとして急激な変貌を遂げた表参道

 明治神宮の表参道としてケヤキ並木が続くこの通りは、1日6万人の人々が行き交います。ここ数年で海外の大手ブランドが進出して自社ビルを建設し、店舗だけではなくアジアでの拠点を構えるケースが相次いでいます。また、2006年2月には「同潤会青山アパートメント」の跡地に「表参道ヒルズ」がオープンし、平日でも大変な賑わいを見せる街に変貌しました。

表参道

有名建築家の競演

今日の表参道の賑わいを30年前に予見していたのが、プロデューサー浜野安宏氏。青山通りを挟んだ反対側のみゆき通りにファッションストリートの仕掛けをしています。それが「フロム・ファースト」(山下和正、1975)です。その流れが表参道方向に向かい、1978年には「ハナエ・モリ ビル」(丹下健三)が建設されています。
 近年では、「ONE表参道」(隈研吾、2003)、「日本看護協会ビル」(黒川紀章、2004)、「TOD'S表参道ビル」(伊東豊雄、2004)、「表参道ヒルズ」(安藤忠雄、2006)、「ディオール表参道」(妹島和世、2003)など、今の表参道は、まるで建築家が最新作を発表する舞台のようでもあります。これらのブランドショップは、この街を訪れる人々に、都会的な豊かさを実感させ、今、最もホットな街として人気を競っています。

ルイ・ヴィトン表参道

 左の写真は比較的早い時期に建設された「ルイ・ヴィトン表参道」(青木淳、2002)です。当時、向かい側に建っていた「同潤会青山アパートメント」のスケールに合わせてファサードを分節し、素材にはステンレス製の細かいメタル・メッシュを採用してケヤキの枝葉が持つ繊細さに合わせるなど、表参道らしさを引き継いだ計画で話題になりました。

表参道
表参道

表参道を守る

 他にはない街の魅力、表参道の個性を守るため、「欅会(商店街振興組合 原宿表参道欅会)」が中心になって、さまざまな活動をしています。例えば歩道の石畳や街路灯、ゴミ箱の整備、念願だったベンチ兼用のガードレール・“ブラスバンド”の設置、表参道のシンボルでもあるケヤキの健康診断などなど、来街者のみならず住民にとっても重要な修景事業に取り組んでいます。また有志が持ち回りで定期清掃をしたり、美しく快適な街を守るメンテナンスにも、継続的に力をいます
 欅会の現在の会員数は215社、加盟店は800店に上りますが、その中には近年表参道に進出してきた海外の大手ブランドも参加しています。誰もが表参道のケヤキ並木の雰囲気を大切に考え、「自分たちの街は自分たちで守らなければならない」ことを自覚しているが故に、結束が固いと言われています。

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