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INAX REPORT

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世界のタイル事典

多彩バラ文チューブライニング

19世紀 女王陛下のタイル

 今号はさまざまな種類の装飾技法を持つ、ヴィクトリアン・タイルです。イギリスでは19世紀のタイルの工業化に伴い、多くの装飾技法が確立され、象嵌タイルや銅板転写タイル、チューブライニングタイル、レリーフタイルなどがつくられました。なかでもチューブライニングタイルは、図柄の輪郭を金型で成形し、その内側に色釉を入れて焼成するのが特長です。色釉の透明感が他に類を見ないほど美しく、特に銅を使って発色させた深い緑は「ブリティッシュ・グリーン」と呼ばれ、今なおイギリス人に愛されています。

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Desgin+Technique

正面外観
正面入り口まわり
東大寺ミュージアム

「東大寺総合文化センター」
設計:建築研究所アーキヴィジョン
 「東大寺総合文化センター」は、東大寺が所有する宝物・文書資料などの保存と修理、研究のための収蔵庫や図書館、東大寺の役割を伝えるミュージアムからなる総合文化施設です。設計のテーマは“平成の正倉院”。由緒ある宝物・文書資料を千年先の未来に継承していくため、宝物の湿損や虫害を防ぐことはもちろん、耐火、地震対策など、現代の技術を駆使して設計された建物です。
 なかでも外壁に施されたINAX(現LIXIL)の大形タイルは、タイルの裏足にアンカー金具を埋設し、躯体側の長尺レールにリベット止めしています。そしてスウェー方式を用いたことで、地震に対して追従性が高くなり、安全性を確保することができました。また、金具を乾式で完全に留め付けるため、国が定める定期報告制度の10年ごとの全面点検が免責されるという利点もある工法です。その他、エントランスまわりの床は、文化財移動時の振動に配慮し、600角タイルでは難しいと言われていた、目地幅3mmのタイル張りを実現しました。また、ミュージアム内部の床タイルは、焼き物としての強度と同時に、滑りにくさを求められたため、防滑材を焼き付け、焼成後に四辺に面取りを施すことによって、車いすがスムーズに動けるように仕上げています。
 本瓦、漆喰、タイルといった景観に合った馴染みのある昔ながらの仕上げ材を選んではいますが、そこには先端の技術と職人の技が活きています。また、軒の高さを抑えた外観にしたことで、周囲に圧迫感を与えない、以前からあったような自然な佇まいが実現できたと筆者は語っています。

●INAX使用商品●外壁|タイル:乾式大形特注品 AGC-747.5×489.2/U9755SO+DF 他+DF金具||正面入り口まわり|床タイル:湿式大形特注品 FC-11/568.5×568.5×15/E0104-31||東大寺ミュージアム|床タイル:乾式大形特注品 AGS-585×585/U10211SF,T=16

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House & Home

南面全景
サニタリー

「苔山居」
設計:平倉章二+平倉直子建築設計事務所

 この週末住宅は、山梨県富士吉田市の苔の広がる自然に囲まれた場所にあります。その環境が有する豊かさを引き出して享受すること…をテーマに、苔のマウンドと対峙し、苔に寄り添って暮らすことができる場として、緑の斜面の上にフラットなコンクリートのプラットフォームを浮かせています。そして、その上部に木造による2層目の床を配置し、建物の前後に吹抜けを設けて、四季の移ろいを映し出せる素形のような場をつくり、できるだけシンプルにしながらも、多様で微細な場が生まれることを意図して設計されています。
 サニタリースペースには、INAX(現LIXIL)のバスタブや床・壁タイルなどが採用されていますが、外部の時の変化を映し出せるよう、すべて白色で統一されています。バスタブからは富士山も望め、心身ともにリフレッシュできる空間となっています。

●INAX使用商品●サニタリー|床タイル:サーモタイル ピュアフロア IFT-300/PU-31,PU-21、壁タイル:アコルディM ADM-25M/200、浴槽:アーバンシリーズ IMB-1400PR/SW1、便器:サティス DV-315AU/BW1、洗面器:フライングソーサー(平倉直子デザイン)、洗面器用水栓金具:SF-800SN

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House & Home

ダイニングから見る
洗面・浴室

「ハコノオウチ」
設計:石川淳/石川淳建築設計事務所+石川直子/アトリエきんぎょばち

 グラフィックデザインの仕事をする夫と、銅版画家の妻のための住宅です。幅5m、奥行き19mの敷地の中で、アトリエを併設し、住まいからアトリエへ“通勤する”ように移動できることが施主の要望でした。そこで明るさや機材の搬出入を考慮してアトリエを道路と同レベルに置き、2階に住戸を配置しています。また、アトリエの天井高故の長い階段は、創作の場と住居の間にある“気分転換の場”として活用されています。
 サニタリーは、狭い幅の中でも広がりのある空間とするためワンルーム形式とし、置きバスを採用したことによって、シンプルかつ一体的な空間を実現しています。

●INAX使用商品●洗面・浴室|床タイル:サーモタイル ピュアフロアII IFT-200/PU-31N,PU-21N、壁タイル:インテリアモザイク シリシア IM-50P1/CK1、浴槽:アーバンシリーズ YB-1510/BW1、洗面器:L-555FC/BW1、洗面器用水栓金具:LF-E340S

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TOPICS

展示風景

「ミラノサローネ」にINAXブランドが初出展

 2011年、LIXILはINAXブランドを掲げ、国際的なデザインイベント「ミラノサローネ」に初出展しました。展示テーマは、「FURO─DISCOVER YOUR NATURE」で、特有の“FURO”文化を持つ日本から発信する新感覚の入浴を表現しています。展示会場では、新開発の泡を使ったバスタブを発表。このバスタブには泡発生装置が取り付けられており、バスタブ1/2程度のお湯に専用の泡剤を入れ循環させることによって、空気と混ざり、泡が発生します。泡の直径は、およそ100〜数100ミクロンと微細なため、従来のバブルバスやジェットバスとは全く異なる、きめ細かいクリーム状の泡を楽しむことができます。また泡がフタになり、お湯が冷めにくい上、湯気も立ちにくいことから、設置場所の選択の幅を広げ、例えばリビングでの入浴といった新たなバスライフも可能にしています。展示会場には泡に触れるコーナーも設置され、初めて触る泡の感触に感嘆の声が聞かれました。

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